借りぐらしのアリエッティ

観てきた。ん、面白い。小さくまとまった秀作。
ただ、トトロやラピュタレベルを期待すると肩すかしかも。
カラスさんはなんでアリエッティを助けようとしてくれるのかしら。
以下ネタバレ。


















・・・む、ネットで他の人の感想を読むと普通にカラスはアリエッティを襲っているという見方の方が圧倒的だなぁ。
自分は
アリエッティが翔に見つかったとカラスが勘違いして、アリエッティを逃がそうと翔の方に襲いかかった”
ように見えたのだが。
だってアリエッティは“まだ窓の外にいた”のに、カラスは“網戸を突き破って”攻撃しているよね?
冒頭のシーンも猫を追っ払うだけで、アリエッティの方には攻撃してないし。


ハルさんはねー、基本悪人じゃないと思うんですよ。ただ、翔の部屋に鍵をかけたのは解せないな…。
翔と小人がすでに出会っていることは感づいているようなので、“捕獲”を変に翔に邪魔されたくなかった、のか?


翔の「滅び行く種族」発言は確かに唐突。ただ、ああいうことを言いたくなった気持ちは何となくわかる。
翔は目前に心臓の手術を控えていて、それも本人は「助かる確率はかなり低い」と感じている様子。
それがあの歳の少年にはあり得ないほどの諦観を彼に与えているようで、
あの発言は今ではずいぶん人数が少なくなって衰退している小人たちの境遇を自分に重ね合わせているように見える。
「どうせ死ぬんだし、今更努力しても仕方がないのでは?」という自分自身への問いかけが
あの言葉になっているような気がするなぁ。まぁ、だからといっていきなり人に投げかける言葉ではないとは思うけどね。


翔がキッチンをリフォーム(笑)するところもちょっと唐突。
それ以前に小人の家の場所を把握している描写が見当たらないので、どうなんだろうね。


いろいろ書いたけど、まぁそんな難しいこと考えなくても十分楽しめましたよ。